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QLDのガソリン高価格 依然続く

【ブリスベン22日】   ブリスベンのガソリン価格は22日、先週から最大30セント増のおよそ1ドル50セントだった。QLD州政府はオーストラリア競争消費者委員会(ACCC)に価格の管理を要請したが、ACCCは価格を規制する役割は持たないとしてこれを退けている。

パラシェイ州首相は22日、「リアルタイムでガソリン価格を表示するアプリやウェブサイトを設立する計画はない」と発表。ACCCに対応を求めた。

これに対し、ACCCは国内のガソリン業界の価格採算を監視するのみだと説明。NSW州、WA州、NT準州など国内の管轄区域多数でガソリン価格の透明性を図る制度を導入しており、QLD州政府が独自の制度を導入するのに障壁はないという。NSW州政府は先立って、価格変動後直ちに消費者に知らせるよう、ガソリンスタンドに義務付けた。

新たにガソリン委員の設置や利益幅の上限の導入も提案されているが、QLD州の道路サービス会社RACQは、「利益幅の上限設定はガソリン価格の変動を妨げ、高いままになる恐れがある」と懸念する。RACQは、BPやコールズなど大手が不要に価格を引き上げているとして、小売店を利用するよう消費者に呼びかけた。

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