【キャンベラ26日AAP】 連邦のターンブル首相は、米国が離脱した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)へ条件付きで復帰する可能性を示唆したことについて、「すぐに」復帰することは期待していないとの見解を示した。
TPPには現在、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、日本など11か国が署名しているが、米国が昨年離脱を表明した後、先行きが不透明な状況となった。トランプ米大統領は25日、世界経済フォーラムに出席した際、CNBCの取材に応え「条件が改善されれば、復帰する」と述べた。
一方、ターンブル首相は、米国が復帰するのは良いことだとしつつも「当てにはしていない」と慎重な態度を示した。さらに、11か国による新たな協定「包括的および先進的な環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)」には、インドネシア、タイ、韓国、英国なども強い関心を示しているとして、「一度は抜けた米国でも、参加可能だ」と説明した。