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気候変動めぐり環境団体が体を張った抗議

【シドニー20日AAP】   12月7日から18日までコペンハーゲンで開催された気候変動会議の結果に不満を訴える環境保護団体が20日、NSW州ニューカッスル港近郊の石炭列車と線路にチェーンで体を巻きつけるなどの抗議を行った。抗議団体25人は20日午前9時ごろ、線路を行進して橋を占領し、石炭輸出ターミナルへの電車の出入りを6時間中断させた。

環境保護団体「ライジング・タイド」によると、抗議の目的は世界最大の石炭積出港であるニューカッスルの石炭輸出作業を停止させることだったという。「ライジング・タイド」のフィリップス氏は、これは国連気候変動会議で効果的で法的拘束力のある協定を提示することができなかったことに対する必死の抗議だと訴えた。

「米国やオーストラリアなどの先進国が協議を破綻させた。気候変動問題への取り組みに失敗する首脳陣を見るのはうんざりだ。我々は抜本的かつ長期的な行動計画に着手したい」とフィリップス氏。抗議は午後3時ごろ終了し、警察は14人を逮捕した。フィリップ氏は今回の抗議は成功に終わったとし、政府が気候問題への取り組みに失敗し続ければ、我々はさらなる行動を起こすと警告した。

気候変動会議では、地球温暖化の影響による気温上昇を摂氏2度以下に維持することを目標に掲げたのみにとどまり、多くの非難を受けている。

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