【メルボルン1日AAP】 地場の大手製紙メーカーのビジーがこのほど、VIC州の複数の自治体に対し、今月9日からリサイクル用となる廃棄物の回収を中止すると通達したことを受け、同州では今後、廃棄物の処理が停滞する危機に直面することが懸念されている。ビジーによる回収中止の背景には、中国政府がオーストラリアからのリサイクル資源の輸入を禁止したことがあるとみられる。
VIC州によると、ビジーはすでに複数の自治体に対し、今月9日からのリサイクル資源となる廃棄物の回収中止を通達しているもようで、中国政府によるリサイクル資源の輸入禁止がこの理由だと説明しているという。州政府は、行き場のない廃棄物について速やかな対応が求められている。
VIC州地方自治体協会のスペンスCEOは、これまでに8~9の自治体と面談を終えたことを明らかにしており、「これらの自治体は、ビジーから今後はリサイクル資源の回収を行わないとの通達を、正式に受け取ったようだ」と話した。