【シドニー2日AAP】 NSW州組合は、州政府が労働関係委員会(IRC)のオフィスをシドニーCBDから西部のパラマタへ移転しようとしていることに、反対の姿勢を示している。また、現在IRCが入居しているビルは遺産登録されており、州政府はリース契約に積極的な姿勢を示している。
NSW州政府は2日午後、IRCの移転について正式に発表する予定だったが、公共サービス委員会(PSA)が反対を申し立てたため、これを一時停止することにした。IRCのコール委員長は、組合員たちは州政府が移転の理由や方法、移転のメリットなどを説明しないことに不満を感じていると述べた。
コール委員長はさらに、争議を申し立てる場合にはIRCのオフィスに出向く必要があるとした上で、誰でもアクセスが容易なCBDにオフィスを残すべきだと訴えた。野党もまた、政府はリースによる利益にばかり気を取られ、歴史や遺産価値に目を向けていないと批判した。