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豪のテロ警戒レベルに変更なし

【シドニー27日AAP】   25日に米国デトロイトで発生した飛行機爆破未遂事件後、オーストラリアは警戒レベルを中レベルに維持することを表明したが、米国行きの便に搭乗する乗客はより厳重な警備の対象となる。

クリスマスの25日、ナイジェリア人のウマル・ファルーク・アブドルムタラブ容疑者(23)がアムステルダムからデトロイトに向かっていたデルタ航空A330機を爆破させようとし、逮捕された。アブドルムタラブ容疑者は機内に爆破装置を持ち込んでいたが、装置の作動に失敗した。しかし、機体がデトロイト空港に着陸態勢に入った際に火災が発生した。容疑者は乗客と乗務員に取り押さえられ、着陸前に火は速やかに消し止められた。

アルバネーゼ連邦運輸相は、米国のセキュリティー当局は任務の遂行に失敗し、事件を事前に阻止できなかったと述べた。また、運輸相はオーストラリアのセキュリティー当局は今後も米当局と連絡をとる予定だが、テロ警戒レベルは中レベルを維持すると語った。

米当局は米国行きの国際便に対してセキュリティー・プロトコルの変更を発表。これにより、乗客は着陸の少なくとも1時間前に座席についた状態でなければならない。また、その間に毛布、枕、そのほか個人の所持品を膝の上に置くことが禁じられる。

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