【シドニー5日AAP】 船旅をしながら寄港先で核兵器の廃絶を訴える日本のクルーズ、「ピースボート」がシドニーに到着した。
11階建てのピースボートは5日午前7時、シドニー湾に入港。核廃絶ツアー“’Making Waves”の一環としてシドニーを訪れた。広島と長崎の原爆生存者や2011年の東日本大震災に発生した福島原子力発電所事故の生存者、1950年代に英国がSA州マラリンで行った核実験の影響を受けた先住民生存者らが乗船していた。
これに合わせ、環境保護団体グリーンピース・オーストラリアは「過去数十年で最も、核戦争は身近にある」と声明を発表した。
同日、日本領事館を含む政府建物の外で抗議活動が予定されている。乗船者らは演説を行い、核兵器を禁止する国連の条約に署名するよう日豪政府に求める。