【キャンベラ5日AAP】 SA州中西部オーク・バリーの先住民コミュニティで、試験的に導入された現金を伴わない福祉援助金カードが効果を得ている。ギャンブルや飲酒を減らし、地元企業の売上も伸びているという。
福祉援助金の80%がカードで支払われ、ギャンブルや酒類購入に使用できない仕組みだ。残りの20%は銀行口座に支払われ、現金で引き出せる。プログラム開始以降、受給者の40%が飲酒を減らし、ギャンブルや薬物使用もそれぞれ48%減少した。さらにカード導入前に2週間ごとだった同地域への食糧品配達も、毎週になった。
プログラムは6月末に終了予定だが、政府は延長や拡大を検討している。地元のローワン・ラムセイ連邦議員は、「受給者のライフスタイルに影響することはなく、むしろ受給者が管理できている」と話した。