【シドニー6日AAP】 昨年、NSW州の交通事故死者数は392人に上った。州政府は、運転中の携帯電話使用など交通違反への罰則を厳格化する考えだ。
同州の昨年の交通事故死者数は2010年以降最多となった。今後、運転中の携帯電話使用をカメラで撮影したり、中程度の飲酒運転違反者の車内にアルコール試験装置を強制的に搭載させるよう、法改正される。低度の飲酒運転違反に関しては、警察がその場で罰金や免許停止処分を課すことができるようになる。また、大型車両用の平均速度違反取り締まりカメラをシドニー各地で11台新規設置する。州政府はさらに、1億2500万ドルを投じてスピード防止帯や防護柵を設置する計画だ。
ベレジクリアン州首相は、「不要に命が奪われ、誰もが悲しみに打ちひしがれている」と記者団に向かって述べた。