【シドニー7日AAP】 NSW州のベレジクリアン首相は、先住民の旗をシドニーのハーバーブリッジに常設すべきとの考えがあることについて、現状のまま年間15日間の設置を維持したい考えを明らかにした。一方、野党のフォーリー党首は、政権を取った場合、旗を常設する考えを示している。
ベレジクリアン首相は、オーストラリアデー、和解週間、NAIDOC週間の合わせて15日間となっている先住民旗の設置期間について、「現状のままで良い」との考えを示した上で、15年前に先住民旗の掲揚を提案したのは現与党の自由党だとして、「アボリジニのコミュニティを支持する動きは良いことだ」と述べた。
ハーバーブリッジへの先住民旗の設置を巡る議論は、2016年に先住民女性のチェリー・トカさんがハーバーブリッジへ上った後、年間を通じての設置を訴える運動を起こしたことがきっかけで、オンライン上の署名サイトには、これまで常設に賛成する7万5,000人近くの署名が集まっている。