【メルボルン4日AAP】 12月18日から1月3日までのホリデー期間中の全国交通事故死者数は70人にのぼり、過去4年で最多を記録し、警察はその結果に遺憾を表明した。州別で最も死者数が多かったのがNSW州で23人、次にVIC州で17人だった。
NSW州警察はリスクを冒すドライバーの存在が死者数を増加させた原因だとしている。一方、大規模な交通キャンペーンを実施していたにもかかわらず、死者数の増加を食い止められなかったVIC州警察は、今回の結果に落胆の色を隠せない様子だった。同州では多数の警官が主要道路を巡回するなどの警備、交通違反抑制運動、ドライバーの速度制限や飲酒運転予防のキャンペーンなどを行っていた。しかし、17日間におよぶキャンペーン中に違反件数は2万9000件に上り、交通事故負傷者数に減少はみられなかった。
QLD州の死者数は12人、WA州は10人だった。ACTは交通事故による死者が出なかった唯一の州となった。全国の警察は、ホリデー期間中の交通事故死者数が多くなった理由は不明だが、死者数を減少させるための教育や警備を引き続き実施していくことを約束した。