【キャンベラ4日AAP】 調査の結果、グレート・バリア・リーフの40%以上が海草に覆われているという衝撃的な事実が明らかになった。科学者らはリーフで発生している現象を把握するため、500箇所で調査を実施した。
調査を行ったジェームズ・クック大学のベルウッド氏は、サンゴで形成されていたリーフが海草に覆われたリーフへと変貌しつつある点に関して懸念を表し、その動きを逆行させることは難しいと語った。海草が増殖した原因として陸地から海水に流れ込む栄養分や海草を食べる種の魚の減少が挙げられる。
ベルウッド氏は連邦政府に対し、ブダイ、クロハギ、アイゴなどの熱帯魚を保護するためのさらなる措置をとるように要求した。一方で、過去のデータが不足しているため、科学者は海草が増殖しているかどうかは断定できないという。科学者は1950年代からのグレート・バリア・リーフ沿岸地域の写真を持っている人に協力を呼びかけている。