【キャンベラ10日AAP】 連邦政府は、教員の登録制度を全国で見直す方針を明らかにした。特に幼児教育、職業教育分野の教員登録と、新たに教員になる人たちがどのような経路で教員職に就いたのかなどを中心に調査するもようだ。連邦政府は、州・準州政府からも支持を得ていると説明している。
連邦のバーミンガム教育相は10日、現在の教員登録制度は一貫性を欠いていると指摘し、「制度のどこが機能し、どこがしていないのかを見極める必要がある」と述べた。また、見直しの目標として、商売人や看護師など、現場を経験した人たちが職業教育に貢献できる可能性を探るとしている。
一方、オーストラリア教員組合(AEU)は、オーストラリアの学校における教育分野は多岐にわたり、連邦政府による見直しは教員の質を低下させるだけだと反発。AEUのヘイソープ会長は「異なる技術や経験を持った人材を採用するのはいいが、教員になるのに近道があるべきではない」と慎重な態度を示した。