【メルボルン16日AAP】 16日未明、メルボルン動物園で初めてゾウの赤ちゃんが誕生した。母子ともに健康だという。
16日午前1時10分、アジアゾウのドックーンが4時間陣痛の末に、メスの赤ちゃん(体重110キロ)を出産した。ゾウの妊娠期間は22カ月だが、出産予定日を過ぎていたという。
飼育係のスティールさんはここ2日間ほとんど眠っていないと言い、「赤ちゃんゾウは、ご想像どおり、とてもかわいいです」と語った。ゾウの生殖専門家のヒルデブラント博士は「若い母親ゾウの初出産は扱いがとても難しい。しかし、今回の出産は理想的だった。この赤ちゃんゾウは信じられない生き物で、誕生直後からとても強かった。2時間以内にはお乳を飲み始めた」と語った。
06年に繁殖計画の一環としてアジアゾウ8頭がオーストラリアに連れて来られ、この成果として16日に赤ちゃんゾウが誕生した。昨年7月にはシドニーのタロンガ動物園で、オーストラリア初のオスの赤ちゃんゾウが誕生している。