国際

被災地ハイチで豪人1人と連絡取れず

【シドニー16日AAP】   12日にマグニチュード7の大地震に見舞われたハイチで、4日たった現在もオーストラリア人1人と連絡がつかないという。

オーストラリア外務貿易省(DFAT)によれば、地震発生時にハイチ国内にいたオーストラリア人のうち、27人の消息はつかめたが、いまだに1人とは連絡が取れていないという。DFATは「現在のところ、地震で死亡したオーストラリア人は確認されていない。残る1人の安全確認のために最大限の努力をしている」と発表した。

ハイチ当局によれば、12日の地震でこれまでに少なくとも5万人死亡し、150万人が住居を失ったという。しかし、正確な被害状況が把握されておらず、死者数は最大10万人にのぼる可能性もあるという。

世界中からハイチに援助が届けられており、オーストラリア政府や民間団体からも支援金が送られた。ワールド・ビジョン・オーストラリアでは、すでに寄付金72万5000ドル以上が集まったといい、「04年の津波の時と同じくらいのペースで寄付金が集まっている。16日午後に防災用品18トンを首都ポルトープランスに空輸した」と発表した。

オーストラリア政府は1000万ドルの救援金を準備し、スミス外相は「政府は緊急救命支援として、まず500万ドルを提供し、国連の査定後に長期的支援としてさらに500万ドルを提供する」と述べた。

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