【シドニー１９日ＡＡＰ】　　　近所に引っ越してきた元児童性犯罪者に対し、偽の棺桶を送りつけるなどの嫌がらせをしたとして訴えられていた男が敗訴。２年間のＡＶＯ（暴力停止命令）を受けた。

デニス・ファーガソン元受刑囚は１９８７年にブリスベンで３人の児童を強姦した罪で１４年間服役。出所後、シドニー郊外のノース・ライドの公共住宅に入居したが、地元住民の猛反発にあった。今回、訴えられたのは３児の父であるシーン・キルガロン被告で、地元住民がファーガソンさんを追い出すために行っていた活動の１つとして偽の棺桶をファーガソンさんの家の玄関先に置いたとされている。１９日に開かれた裁判で、ファーガソンさんはノース・ライドに戻りたいがキルガロン被告の存在が怖いと訴えたが、被告側は棺桶について、脅迫行為ではなかったと述べた。

裁判長は、被告の行為はメディアの興味を引くためのであり、嫌がらせ行為に当たるとした。また、ファーガソンさんの犯罪歴を許容するつもりはないが、地域社会に守られるべきであるとも述べた。ファーガソンさんの支援者は、今回の裁判結果を受けて、ファーガソンさんに対する嫌がらせが減るだろうと話した。