【シドニー14日AAP】 米マイクロソフト社はこのほど、シドニーで新興企業を集めた「スタートアップハブ」で、同社の新しいプログラム「スケールアップ・プログラム」を立ち上げる方針を明らかにした。シドニーをイノベーション都市にする計画を、大きく後押しするとの期待が高まっている。
NSW州のベレジクリアン首相は、マイクロソフト社による決定は、シドニーにとって「非常に大きい」信任票だと高く評価。NSW州政府はこれまで、より多くの企業をシドニーに招こうと2017年に3500万ドルを投じ、スタートアップ・ハブを設置している。一方、マイクロソフトにとって同プログラムのシドニー拠点は世界で8番目となる。
マイクロソフトのスケールアップ・プログラムは、世界における新興企業の成長促進を目的として2012年に始まり、これまでに730人の卒業生を輩出してきた。これまでに30億ドルの資金集めに成功している。マイクロソフト・オーストラリアのウォラル社長は、新たな拠点の設置について「オーストラリアのテクノロジー新興企業や起業家の質と可能性を改めて見直すもの」と説明した。