【シドニー14日AAP】 シドニー電車の利用客は、屋内で吸い込む標準的な二酸化炭素濃度(CO2)の約2倍のCO2を吸い込んでいることが、環境調査グループが行った調査で明らかになった。ただ、専門家によると、直ちに人体に危険が及ぶような、危険な数値ではないとの見方を示している。
環境調査グループは今月6日午前、シティーサークルを運行するピーク時の車内で調査を行った結果、CO2の濃度が2000ppm以上に達した。また、ピーク時を過ぎた午前9時52分では、CO2濃度が1101ppmまで低下したという。
シドニー大学の屋外環境クオリティー研究所のディディア所長は、これらの数値は標準を上回っているが、このような環境にいるのは短時間であり、人体への影響はないとの見方を示した。さらに、乗客が増えればCO2濃度も上昇するが、換気を行うことで軽減できるとしている。