【シドニー16日AAP】 オーストラリア連邦準備銀行(RBA)のロウ総裁は、議会委員会の公聴会で、国内の電力のコストと供給力についての不透明性は、経済に多大な影響を与えるものだとして、「重要な問題」との見方を明らかにした。
ロウ総裁は、電力はオーストラリアにとって強い競争力を持った資産であるべきだが、現在のところは資産というよりも、負債となっていると指摘。電力のコストや供給力について見通しが立たないため、設備投資を控える企業も少なくないと分析している。
ロウ総裁はさらに、国内におけるインフレの伸び率は低いが、高い水道光熱費がこれを押し上げ、家計にも影響が及んでいるとして、「エネルギー問題は、経済に多面的な影響をもたらしている」と述べ、しっかりと注目すべき問題の一つとの見方を示した。