【ブリスベン16日AAP】 QLD州、SA州、WA州首相はいずれも、ターンブル政権が閣僚と職員が性的関係を持つことを禁止したことについて、追随しない方針を示したことが分かった。ジョイス副首相が元職員の女性と不倫関係にあることが規制強化の背景であることから、州首相たちは「大事なことは他にある」、「巻き込まれたくない」など、政府と距離を置きたい考えだ。
WA州のマゴーワン首相は、他にもっと大事なことがあるとした上で、「率直に言うと、国を挙げての不倫騒動は恥ずかしい」と述べ、WA州政府は「サーカスのような騒ぎ」に巻き込まれたくないとの見解を示した。一方、QLD州のパラシェイ首相は、閣僚たちは決まりを知っていると説明。SA州のウェザリル首相もまた「常識が勝つ」と述べた。
渦中にあるジョイス副首相は16日、自身が所属する国民党は変更を支持していると述べる一方、「この変更が、メディアで大きく取り上げられるのは言うまでもなく、すべての政党があれこれと口を出して騒ぎ始めるのは明らかだ」と述べ、ターンブル首相がことを大きくしていると批判した。