【キャンベラ20日AAP】 不倫騒動の渦中にあり、個人休暇を取得中のジョイス連邦副首相は、職務を去らない意向を示している。同氏が党首を務める国民党のなかでは、「ジョイス氏を支持しない」という意見も出始めている。
WA州の国民党は20日、正式にジョイス氏を支持しない意向を示した。同州のデイビーズ国民党党首は、「ジョイス氏の行動は同氏の家族を苦しませただけでなく、党の組織にとって継続的な損害となっている」と声明を発表した。同州は連邦議員を持たないが、昨年度の政治献金は178万5000ドルとNSW州に続いて第二位。これに対し、ジョイス氏は「WA州から連邦議員は出ていない。東部の州からは支持を得られている」とスカイニュースで反論した。
キャナバン資源相は、「多少の落胆はあるが、党の支持者らは、ジョイス氏に引き続き地方のために頑張ってほしいと考える」と述べた。国民党の議員の多くはジョイス氏を支持しているという。ターンブル連邦首相の米国訪問中、首相代理を務めるコーマン予算相も、「首相・副首相の連携を今後も確信する」とコメントした。
ジョイス氏の妻のナタリー夫人も、同氏に職務を失ってほしくない思いがあると伝えられている。