政治

銀行への政府保証を廃止へ

【キャンベラ7日AAP】   連邦政府は7日、オーストラリアの金融機関は税金による救済措置がなくても生き延びることができると判断した。その結果、3月末より100万ドル以上の預貯金は保証されなくなる。ただし、100万ドル以下の預金口座については2011年下旬まで保証される。また、政府は3月末から海外金融市場における銀行借入に対する大規模な保証を段階的に廃止していく。

2008年10月、世界金融危機がオーストラリアの金融システムの安定性や銀行の貸付能力を脅かす危険性があると懸念されたことから、6000億ドルから7000億ドルをかけた経済対策が発表された。しかし、金融規制委員会は税金による救済措置がなくても銀行は現状において業務を遂行することができるとみている。

スワン財相によると、銀行借入額は2008年度の世界金融危機以前の状態にまで回復しているという。一方でスワン氏は、経済対策のための資金提供のほとんどがすでに約束されており、その計画を廃止することは業務全体に混乱をもたらし、経済回復を損ねるとしている。

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