【メルボルン23日AAP】 VIC州のダンブロシオ環境相は、自治体による長期的なごみ回収方法を模索するとともに、ごみ処理会社との値段交渉を引き続き行う方針を明らかにした。同州では、中国がオーストラリアからの資源ごみの受け入れを停止したことから、行き場のない大量の資源ごみが溜まり続けている。
VIC州政府は、ごみ処理システムが停滞するのを防ぐため、今年6月末まで1300万ドルの補助金を支出することを決めているが、その後は処理企業による費用の値上げに応じる必要が出てくるため、ダンブロシオ環境相は各自治体に対し、企業と可能な限り値段交渉を行うよう求めている。
VIC州内の自治体にサービスを提供する、ごみ処理企業SKMリサイクリングの広報担当者は、政府が補助を決めたことで、ゴミ処理業界、自治体、政府に長期的な解決策を模索するための余裕が与えられたとの見方を示し、「VIC州は今後、持続可能なリサイクル産業を持つことが肝要で、そのためにあらゆる選択肢が検討されるべきだ」と述べた。