【キャンベラ9日AAP】 トヨタ自動車が製造する人気ハイブリッド車「プリウス」のブレーキ不都合問題に関して、同社の豊田章男社長は9日、東京本社にて、日本やオーストラリアを含む世界各地で販売されたプリウス40万台のリコールを行うことを発表した。同社長は、今後、顧客の信用を回復することに全力を尽くすと述べた。
オーストラリアで対象となるのは、2009年7月以降に販売された第3世代プリウス2378台。この問題は、でこぼこ道や滑りやすい場所でブレーキを掛けた際、車が止まりにくいという苦情が相次いだ。アンチロックブレーキシステム(ABS)制御システム上の問題が原因とされている。現在までに世界で111人から苦情が寄せられており、うち2人はオーストラリア。日本では22万3000台、米国では14万7500台が対象となっている。