【シドニー11日AAP】 このところ続いている雨天により、NSW州内の干ばつ地では一部、潤いが取り戻された。しかし、すべての干ばつが緩和されたわけではなく、この一カ月、雨が全く降っていない地域もみられる。
最新の調査結果によると、NSW州における干ばつ地の割合は65.7%で、前月から16%減少した。クーナバラブランやタムワースなどを含む州北東部では最大200ミリの降雨量があり、低部ナモイ、ボークなどの地方では、クリスマス前後に降った雨で次の収穫時期までに充分な量の雨水を確保することができた。
しかしながら、州西部及び南部では引き続き雨に恵まれず、ブロークン・ヒルやティブーブッラ周辺では、この一カ月全く雨が降っていない。
スティーブ・ワン第一次産業相は「(雨が続いたことで)夏が終わりに近づいていることもあり、州の一部ではダムの貯水量を回復することができた」と述べた。同相によると、昨年の干ばつ状況は今年よりも幾分緩やかなもので、州全体での割合は56.6%だったという。