【シドニー15日AAP】 NSW州教育・訓練省のクーツトロッター氏は、数学教師が不足する中、学校はより高額な給与を支給する学校との間で教員の獲得競争に躍起になっていることを明らかにした。
先日、シドニー北部のデビッドソン高校の12年生が数学教師不足が理由で、数学をオンラインで自主学習するよう強制されていたことが発覚したことを受け、今回教育・訓練省が発表を行った。デビッドソン高校では昨年数学教師が退職したことで、生徒らは12年時の最初の1カ月間、担当の数学教師が不在の状態が続いているという。高校は現在、常勤講師を募集しており、16日に臨時教師が派遣される予定。
クーツトロッター氏は、保護者や生徒の不満は理解できるが、学校側は生徒をサポートし、適切な常勤講師を獲得するために出来る限りのことを行っていると述べた。「全国的にみて、過去15年間で数学や科学を履修する生徒が減っていることから、学校で数学や科学を教える能力のある教員数が減少している」とクーツトロッター氏。