【キャンベラ15日AAP】 日本鯨類研究所は15日、日本の調査捕鯨船団の監視船・第2昭南丸に侵入したニュージーランド人で捕鯨抗議船アディ・ギル号のピート・ベスーン船長を日本の船員法に基づき、第2昭南丸の船長が身柄を拘束したと発表した。
ベスーン船長は15日朝、暗闇の中を水上バイクで第2昭南丸に接近し、侵入できるタイミングを待っていたという。また、日本鯨類研究所は「ベスーン船長は防護用ネットをナイフで破って船に違法に侵入した。ベスーン氏は侵入した際にナイフで左の親指を負傷したが、日本人船員によって治療を受けた。使用したナイフは船に侵入した後に海に捨てたと証言している」と述べた。
今夏は南極海で日本の捕鯨船と捕鯨抗議船との衝突が激化している。捕鯨活動は国際的に禁止されているが、日本は科学調査を名目に年間数百頭のクジラの捕獲が許可されている。