国際

「FTA相手国は日本だけじゃない」 貿易相

【シドニー16日AAP】   16日、シドニーにて開かれた外国特派員協会での演説で、クリーン貿易相は「日本だけが自由貿易協定(FTA)の交渉相手ではない」と述べた。この演説の後、日本人プレスが「日本は、オーストラリア政府が捕鯨妨害活動を支援していると思っている」と訴えたが、同相は「南極海における不法行為を黙認しない」という豪政府の立場を明確にした。

FTA交渉に関してクリーン貿易相は、韓国と話し合いを行っていることを明らかにし、世界貿易機関(WTO)のドーハ・ラウンドにおける協定決議に韓国側も前向きであると述べた。同相は「日本もこの重要性について把握しているはず。どの国がこのレースで1等になるか興味深いところだ」と話した。

日本人プレスの発言は、15日、反捕鯨団体シー・シェパードの団員が日本の第2昭南丸に侵入した事件を受けたもの。クリーン相は、豪日間で存在する相違点を両国の外交に影響させるべきではないとした。また「捕鯨問題は豪日両国にとって、感情的で過敏になっている」と述べ、両国がこの事態を認識していると話した。

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