政治

交通計画の実現に疑念の声

【シドニー22日AAP】   ケネーリーNSW州首相は21日、議論を呼んでいたCBDメトロ計画を廃止し、502億ドルの新首都圏交通計画を発表した。これらの計画の実現に対して疑念の声が高まる中、ケネーリー州首相は計画の成功、不成功にかかわらず自身がその責任を負うと述べた。

今回の計画には新旧の内容が盛り込まれており、新電車の導入に31億ドル、バスの台数増加に29億ドル、フェリー6隻に2億2500万ドル、シドニー市西部への線路の拡張に5億ドルなどが含まれている。一方、1988年に労働党が発表した2017年に建設を予定していたシティー北西部のエピング~ラウズ・ヒル間を結ぶ路線計画は延期された後、廃止された。過去11年で労働党が実現できなかった主な交通計画は9つ。これを受け、最新の計画に対する信用性に疑念を持つ人は多い。

また、CBDメトロ計画が廃止されたことで、数カ月後に予定されていた建設事業が中止になり、州政府は企業から非難を浴びている。豪産業グループのリドー会長は州政府に対し、プロジェクトの中止によって生じた損失すべてを企業に補償するよう求めている。

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