【メルボルン22日AAP】 保健局はファーストフードのカロリー表示を義務付けることで、消費者がより健康的な選択をするようになり、販売店が低カロリーのファーストフードの商品開発を競うことを期待している。最近の調査でメルボルン西部の郊外に暮らす55歳以上の住人7人に1人が2型糖尿病であることが明らかになったことで、VIC州政府は今回、カロリー表示義務化の検討を開始する。
豪糖尿病財団VIC支部のジョンソン会長は、ニューヨークはカロリー表示制度を導入したことで消費者の食習慣を変えることに成功し、販売店は健康的な商品の販売競争を激化させていると語った。
メルボルン西部の郊外では2型糖尿病患者の大部分を移民が占めていることから、特に英語圏以外の出身者にとって、「信号機」のようなカラーの評価システムは消費者に健康的な選択を促す情報を簡単に伝達できる点で有益である。この地域では昨年約3100人が新たに糖尿病と診断された。 オーストラリアでは約90万人が糖尿病と診断されており、そのうち20万人が2型糖尿病のVIC州民が占めている。