【シドニー23日AAP】 有名裸体写真家のスペンサー・チュニック氏が来豪。しかし、航空会社のミスにより、衣服や撮影機材などの荷物が紛失。到着後の記者会見では「本当の意味で“裸の王様”になった」と冗談を言いながらも、憤りを隠しきれない様子だった。
チュニック氏は22日夜、ハワイからシドニーに到着。来月1日、シドニーのオペラハウスやコンサート・ホール、植物園などで「インスタレーション」と呼ばれる裸体集団の写真撮影を行う。撮影には2000人以上が参加する予定。今回の同氏の来豪は「シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディ・グラ」の支援により実現したもの。
23日、シドニーの寿司レストラン「TOKO」で開かれた記者会見では、裸のモデル2人が同席。チュニック氏は、撮影にできるだけ多くの人に参加してほしいと呼びかけ、「ゲイ・コミュニティに対する平等性を訴えたい」と述べた。しかし、撮影機材が紛失している件については苛立ちをあらわにしながら、「芸術家として、今回のトラブルは航空会社からの規定の賠償内容以上の損害を被ることになると言いたい。航空会社の上層部に対し、早く見つけ出すよう訴えたい」とした。