【メルボルン3日AAP】 両手足を失った男性に対する両手の移植手術が行われる可能性があるという。実現すればオーストラリア初の両手移植手術となる。
VIC州コブデンの配管工、ピーター・ワルシュさん(64)は3年前、肺炎双球菌に感染し、両手足の切断を余儀なくされた。現在、ワルシュさんの状態に合うドナーが現れるのを待っている状態だが、手の移植手術を受けるに当たり最大の心配事は術後の拒絶反応に対する長期治療で、がんや糖尿病、心臓疾患を発病する可能性があるという。また治療代も年間で最高3万ドルになる。
5人の子、16人の孫を持つワルシュさんは現在、入浴など日常生活で必要なことで、自分でできないことは家族の手助けを受けているという。「手足がないことが命にかかわるわけではないのは分っているが、移植を受け、手を取り戻せたら生活の充実度は断然改善される」とワルシュさん。家族も移植に関して賛成してくれていると話した。