【キャンベラ8日AAP】 ラッド首相は今後、連邦政府が提案する抜本的な病院改革案について州首相らと直接協議を行い、改革案への賛同を得る見通し。一方、州・準政府は改革案に同意する前に、詳細な情報の提供を連邦政府に強く要求している。
ラッド首相はこれまで、4月11日の豪政府協議会(COAG)の会議までに各州・準州政府から同意を得ようと強い口調で主張してきたが、8日、その強硬な態度に少し変化が見られた。ラッド首相は各州・準州政府との協議の場を設け、それぞれの懸念事項を聞くことを約束した。「我々はこの計画の実施がいかに難しいかを認識していないわけではない。各州政府との交渉が難航することは予想できる。しかし、オーストラリア全国の医療サービスを改善するために真の改革を実行することを決意した」とラッド氏。
政府案に賛成の意向を示しているのはSA州とTAS州の2州だけで、そのほかの州は詳細な情報提供なしに病院の運営権を明け渡すことはできないと主張している。フェアファックス社の世論調査によると、国民の約80%が病院改革案に賛成しているという。