【ブリスベン9日AAP】 QLD州南東部に生息する、美しい鳴き声で知られるソングバードのヒゲムシクイが現在、確認されている数がわずか40羽となり、絶滅の危機にひんしていることが分かった。ヒゲムシクイの生息地域は現在3か所のみで、このうち1か所で激減しているという。
QLD州立大学の研究者のストーン氏によると、ヒゲムシクイの生息環境が「不適切な防火制度」のために大きく変わったことが激減の原因と分析し、「本来は湿度の高い森の中で、草の茂った場所が必要」と述べ、そのような生息可能な場所が減っていると指摘した。
ストーン氏はまた、ヒゲムシクイの保護のためには、彼らの生息環境を正しく理解した上で、これを再現する必要があるとの見方を示した。ヒゲムシクイはQLD州のほか、NSW州沿岸やNSW州とVIC州の境界周辺にも生息している。