【シドニー10日AAP】 10日間の陣痛の後、生まれたシドニーのタロンガ動物園の赤ちゃんゾウ(雄)は、引き続き予断が許さない状態が続いている。
母親ゾウ「ポーニップ」の陣痛が始まったのは今月1日。7日に行われた検査では、赤ちゃんゾウはポーニップの子宮の中で既に死亡していると診断された。しかしながら10日未明、赤ちゃんゾウは生きている状態で誕生した。
タロンガ動物園は、7日の診断は間違いだったと認めたうえで、「赤ちゃんゾウの誕生は予期していなかった。現在、赤ちゃんゾウは母親と一緒にいて、獣医チームらの完全看護を受けている状態。このまま生存できるかは分からない」とした。出生後24時間の状態が、生存のための最も重要なカギだという。