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奇跡の赤ちゃんゾウ、一般公開

【シドニー14日AAP】シドニーのタロンガ動物園で10日、9日間にもおよぶ長時間の出産の末、奇跡的に誕生した赤ちゃんゾウが14日、一般公開された。今回の出産は難産で、専門家は赤ちゃんゾウは母親の子宮の中で死んでいるのではないかと一時懸念していた。赤ちゃんゾウは奇跡的に生きて誕生してからも、飼育員によって24時間体制の監視が行われていた。

14日朝、「シャッフルズ」というニックネームが付けられた雄の赤ちゃんゾウは、小屋から初めて出て、母親ゾウのポーンチップに寄り添うように檻の中を歩き始めた。赤ちゃんゾウは外の世界に出る準備ができたのか、時折母親の腹部の下から周囲をうかがう様子も垣間見られた。また、母親ゾウの後について坂を上ろうとしたが、足がふらつき危うく転びそうになって後ずさりする場面もあった。

タロンガ動物園のミラーさんは「赤ちゃんゾウは長時間におよぶ難産で生まれてきたため、酸素不足が原因で脳に損傷が出るのではないかと心配したが、今は100%健康だと言えるだろう」と語った。また、母親ゾウは出産の辛い体験からか、赤ちゃんゾウとの繋がりが強く、素晴らしい母親ぶりを発揮しているという。

動物園は赤ちゃんゾウの名前の候補にタイの名前7つを公表しており、一般の投票によって名前が決定する。投票はwww.taronga.org.auで行える。

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