【メルボルン25日AAP】 各方面から非難を受けている連邦政府の「マイ・スクール」サイトだが、ギラード副首相は25日、同サイトを拡大する決定を発表した。
オーストラリア教員組合はマイ・スクール・サイトに反対の姿勢を示している。同組合が校長を対象に行った最新の調査結果では、サイトの内容は正確ではなく学校の評判を落とすことにつながるとした回答が多く目立った。
ギラード副首相は、自分の子どもが通う学校に関する重要な情報が同サイトで得られると喜んでいる親がたくさんいるとした。また、同サイトにて学業レベルが低いとされている学校があることについては、「今までは支援が必要な学校がどれかを知る術がなかったが、サイトによって明確になった」と述べ、これらの学校支援のために25億ドルを投入する予定だとした。
また、連邦政府が2008年から始めた全国一斉テスト(3,5,7,9年生を対象に読み書き・算数・数学の能力テストを全国で一斉に行うもの)が今年5月に予定されているが、これに関して教員組合はボイコットする意向を示している。