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介護施設の虐待増加 政府は「無能」

【キャンベラ28日AAP】   昨年国会に提出された報告書で、介護施設での虐待が50%増加したことが明らかになったことで、連邦野党はオーストラリアの高齢者介護制度は崩壊していると述べた。報告書によると、2008/09年度に介護施設で発生したとされる暴行件数は1411件で、身体的な暴行が50%増加し、性的暴行が36%増加した。

野党スポークスマンのフィエラバンティー・ウェルズ氏は「介護制度は崩壊している。ラッド政権から読み取れることは怠慢と無能さだ。政府は改革を公約に掲げていたにもかかわらず、高齢者介護における改革を何も行っていない」と批判した。

一方、ロクソン連邦保健相は28日、今回の報告内容は恐ろしい事実だとした上で、ラッド政権は高齢者介護の危機的状況から脱出するために「多くの政策」を講じてきたと反論した。報告書によると、2008/09年度にコモンウェルスが高齢者介護に投資した資金額は総額91億ドルで前年度比で9%増加した。「報告書の結果が深刻な問題であることは否定しないが、我々は高齢者が適切な介護を受けることができるように高齢者介護により多くの資金投入を行っている」とロクソン氏は語った。

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