【キャンベラ5日AAP】 オーストラリアが国家として維持できる人口を査定するように求める世論の声が強まったことで、ラッド首相は3日、トニー・バーク氏を人口相に任命した。
バーク氏は2050年までに3590万人まで膨れ上がるこの人口増加に対応するための戦略を1年で開発する予定で、人口問題は従来の移民論を超えた枠組みの中で議論されるべきと主張している。この計画は単に移民の受入れを抑制するというものではなく、政府のすべての関連分野を調査した上で、この土地で人口がどのように分布すべきかについて検討するという。また、バーク氏は移民受入れの方針に関しては現労働党政権も前保守連合政権もほとんど同じで、国民は移民に関する議論について冷静になるべきだとしている。
一方、野党移民スポークスマンのモリソン氏は、増え続けるクリスマス島の難民を制御することさえできない政府が人口増加問題に対応する能力があるかどうか疑わしいと語った。また、元NSW州首相のカー氏は、政府は技術移住を削減すべきと主張している。