オーストラリア発のスキンケア・ブランドが裁判を経て、コピー商品の追放に成功しました。こうした流れは今後も続くのでしょうか。
シドニー発のスキンケア・ブランド、プラセンタ美容液で有名な“Chantelle”。模倣品を製造・販売していたメーカーと連邦裁判所で争った結果、コピー商品の販売禁止を勝ち取りました。今頃きっと、お祝いムードではないでしょうか。
Chantelleはゴールドのパッケージが特徴的で、トニー・アボット前首相もご愛用の商品だそうです。競合会社がChantelleブランドと同類のテキスト、グラフィックを使用し、同様のゴールドのパッケージ商品“Cheri”を販売していました。Chantelleは海外からの旅行客にとても人気で、特に英語を母国語としない消費者にとって2つの商品を見分けるのは非常に困難だったことから、Cheriは故意にChantelleと酷似した商品を作り消費者を騙していたというStephen Burley判事の意見により、Cheriは販売禁止となり、Cheri を製造・販売していたメーカーには、Chantelleメーカーに対する賠償金と裁判費用の支払いが命じられました。
この判決を機に、コピー商品の出現で無防備な顧客が騙されてしまっている、その他のオーストラリア発ブランドも、これに続いて法的アクションを起こし始めるのでは、との予想です。その一例が、パパイヤ軟膏で有名なLucas Pawpawクリームです。いくつかの海外メーカーが、本家商品とそっくりな商品を作って販売しており、先の美容液同様、海外からの旅行客にとって、どれが本物でどれが偽物か見分けがつかないのです。Lucas Pawpawクリームのメーカーはオーストラリア消費者保護委員会を通じて、模倣品の取り締まりを要求しています。
2015年7月から2016年6月の間、190,000点以上、金額にして約170万ドルの模倣品、海賊品が没収されました。
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