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Mの年末旅日記 Vol5 「物乞いから学んだこと」

今さっきバリで邦人女性が刺殺されたとのニュースが。

(あ、どこにいるかバレタ・・・笑)ニュース内容はこちらから

9月にも邦人女性がインドネシア人男性にレイプされた上に殺されるという悲惨な事件があったばかり。

 

ニュースタイトルを見て、Mの事を一瞬心配してくれた友人達へ。

生きてますよ!心配してくれてありがとう。

被害者のご冥福をお祈りします。

 

とにかく渋滞がひどいバリの中心街。

頻繁に使う道がいきなり通行止めになったりで、市内を行ったりきたり。

マニュアル運転なので、足が攣りそう・・・・・(泣)

 

運転していると交差点で目にする発展途上国の貧困層の実情。

幼い子供たちが、信号で止まっている車に物乞いをしてくるんです。

冷淡と言われてもしょうがないですが、Mはずっとそういった物乞いなどには手を差し伸べませんでした。

やり始めたら切が無いので、心を少しばかり頑なにしていました。

 

バリ在住の日本人の方のブログを見ていると、彼が物乞いに手を差し伸べない理由を2つ語っていました。

第一に、バリではその気になれば、いくらでも仕事はある。道路工事や建築現場での土砂運び、洗濯、掃除・・・とその日を食べるぐらいのお金を得ることは難しいことではない。なのに、見知らぬ人に無心するのは、怠惰を感じるからだ。

第二は、こんな幼い子の時から道端でお金を無心することを手伝わせて、この子は将来どういう価値観を持つ大人になるのかと暗い気持ちになる・・・

 

もちろん親が仕事に就けない事情を抱えているのかもしれない、

その子自体が孤児なのかもしれない。

どういう事情なのかは分からないですが、2番目に関してはMも同意しますね。。

 

それも、この物乞いを「職業」にしている一般市民がいるというのだから、呆れたものです。

もっと詳しく知りたい方はこのブログをご覧ください。

昨日、見た目7-8歳の子供が乳飲み子を抱きかかえて、大交差点で車や物凄い数のバイクなどの危険や排気ガスにさらされながら、命からがら必死な顔で車の窓の横に寄ってくるんです。

それを見た瞬間、あまりの惨状に涙が溢れそうになり、助手席にあったお財布からたった数十円分のお札を差し伸べたところ、彼女の必死な顔つきに少し笑顔が過ぎっていました。数十円といっても、彼らにとってはそれなりのお金なはず。

まだ幼い彼らが自らの希望でこんな仕事をしているとはもちろん思えず、余計心が軋む思いでした。

それからというもの、手を出してきた子供にはお金を差し出そうと改心したM。

 

ただひとつ、お金を渡すときに「テレマカシ(ありがとう)」という感謝の言葉を言ってもらうようにしています。

それは別に自分への感謝の意を示して欲しいからとかではなく、

その子の将来の為に、絶望視しているかもしれない人生の中で、人と接していく喜びや人類愛を感じて欲しいと思ったから。

 

改めて自分の置かれている環境がいかに幸せか、

こうやって旅行も出来れば、お頭は??だが(苦笑)五体満足で家族や友人、スタッフにも恵まれている。

不満や文句ではなく、与えられている今の幸せに感謝して、精一杯生きていきたいと改めて思ったそんな出来事でした。

 

テレマカシ。

 

 

 

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