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化学品・燃料部会「Port Kembla Steelworks視察会」を開催

化学品・燃料部会「Port Kembla Steelworks視察会」を開催


Port Kemblaのターミナルで記念撮影

 シドニー日本商工会議所化学品・燃料部会(部会長=古塚伸一・豪州石炭資源開発)は2007年5月29日、WollongongにあるBlueScope Steelの製鉄所、Port Kembla Coal Terminalの視察会を開催、12人が参加した。

▼豪州の資源を活かし鉄鋼は輸出中心

鉄鋼の製造過程を聞きながら各施設を見学 今回の視察会は、資源大国豪州における製鉄技術、さらには、資源輸送のインフラ状況等を把握するために行ったもの。

 最初の視察先となった製鉄所では、BlueScope SteelのManager、Mike Archer氏から、鉄鋼の製造に関する説明を受けながら、高炉、転炉、連続鋳造機、回転ロールなどの各施設の見学を行った。この製鉄所では、Western NSW Coalfieldで採れる石炭、そして、西豪州から運ばれる鉄鉱石を利用して製造が行われており、そのほとんどが東南アジアを中心に輸出されている。

 同氏は「国内マーケットが小さい豪州で製造する上では、海外への輸出を視野に入れて行う必要がある。今後も、東南アジアを中心に海外戦略を積極的に進めていく」と話した。

▼全輸出の27%が日本向け

Port Kembla Coal Terminalの様子 製鉄所の見学後、すぐ近くにあるPort Kembla Coal Terminalに移動。同社のGeneral Manager、John Brannon氏などから、同ターミナルの事業概要等について説明を受けた。

 1964年からスタートした同ターミナルは現在、5社の資源会社から採掘される石炭を海外90%、国内10%の割合で海運している。インフラ問題による輸送の遅れなどが顕著な豪州の中では安定した輸送を実現しており、同ターミナルは、最大850,000トンの石炭の保管が可能になっている。

 製鉄所が近くに併設されていることから、同ターミナルに運ばれる石炭の54%が原料炭で、その輸出先のほとんどがアジア向けとなっている。国別で見ると、日本(27%)、韓国(20%)、インド(19%)、台湾(9%)、欧州(9%)の順となっており、日本における豪州石炭の重要性を再確認することができた。

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