Friday 04/04/08
本日はRiseのHideさんとの共同企画です。Hideさんが作る料理と私が選んだワインのマリアージュ。フランス語で結婚を意味するマリアージュとは、料理とワインの世界ではその相性のことを意味します。一般的な例で言うと、シャンパーニュとキャビア(ぜひ次回はこれでいきましょう、Hideさん!)やシャブリと生牡蠣。これらはテキストブック・スタイルですが、Hideさんとは新しい料理とワインのマッチングを考えていこうと思っています。
さて、今回のテーマは”金曜日のお昼に食べるライズ・スタイルのスパニッシュ”
まずはガスパチョ。暖かい日差しの中で食べるガスパチョは最高ですね。パンチがありなおかつフレッシュ感がとてもいい。キュウリ、赤、黄のカプシカム、レッド・オニオン、そして海老のピンチョスは食感を楽しませてくれます。マデイラとの相性がよろしい。
そして、メイン・プレイト・・・。左から、セミドライ・トマト、ローズマリー風味のラムの背肉のロースト、カリカリのプロシュート、鴨のコンフィ、ズッキーニ・フラワーのディープ・フライ、ソーセージ、そして黒オリーブのタップナード。そして、それらの下にあるのがポテトとニンジンのマッシュのログ。 ラムは私の一番好きな肉。特にカレ・ダニョー(子羊の背肉)はなんたって一番のお気に入り。ジェントルに仕上げられた味わいは、仄かに香るローズマリーがアクセント。写真撮影に時間が掛かってしまったのでジューシーさが消えかけていた・・・(すみません)。ワインはグルナッシュに合うのかと思っていたら、なんとマデイラにピタピタ。新たな発見。 カリカリに仕上げられたプロシュートは食感がよく、ラムと鴨を食べる合い間につまむと尚更Good! 鴨のコンフィはもう少し塩が効いていてもよかったかなぁ。 ズッキーニ・フラワーの中にはリコッタ・チーズ、スピナッチ、パイン・ナッツ、レーズンが詰め込まれています。これはイタリアの影響を受けたカタルーニャ・スタイルの模様。 ざっくり切られた黒オリーブのタップナードはなんかスパニッシュらしい。
そして、やっぱり忘れてはいけません。パン・コン・トマテ(トマト・パン)。ガーリックとトマトだけを塗ったパンですが、スペインの本物よりはやさしい味付けで口休めによろしい。
金曜日のお昼にしては豪華でしたね。ありがとうございますHideさんTomokoさん。メインの料理はバランスよく感じました。塩胡椒の度合いも、一品づつ違っていて、クレッシェンド、デクレッシェンドが交互にやってき、味わいを飽きさせない。ワインも合わせやすい料理でした。
そして、今回のワイン。
Henriques &Henriques Mdeira Verdelho 10yo Kilikanoon Prodigal Grenache 2005
Madeiraはポルトガルのマデイラ島の酒精強化ワイン。この琥珀色のワインは、ビター・オレンジ、ハニー、ドライド・アプリコット、ブラウンシュガー、キャンディード・ジンジャー、そしてスモーキーな香り群が特徴です。口の中に含めば、しなやかな甘味が充満していくが、心地よい酸味もあるため全体的にバランスの取れた味わいを形成しています。食前に飲むのもいいし、食中、食後、どんな時でも対応できるマデイラです。
料理とのマリアージュ:Orejas a la plancha(豚耳の鉄板焼き)
Score: 17/20
Kilikanoonは私の好きなワイナリーのひとつ。その中でも、このグルナッシュはお手ごろ価格で美味しいワイン。輝きのある赤紫の色調のこのワインはプラムやチェリー、ザクロの果実からキック・オフ。そしてリコリス(甘い草)、マッシュルーム、ロング・ペッパー、ヴァイオレット、獣臭の香りが後から続きます。口に含んだ瞬間から広がるジューシーな果実味プラス適度な酸味がスムースに流れ、穏やかなタンニン(渋味)と共に味わいを構築しています。このワイン、少し冷やし気味に提供しても◎。
料理とのマリアージュ:Callos(牛胃袋の煮込み)
Score: 15/20
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