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Unique Accommodations 【デザートケーブホテル・前編】

アウトバックのユニークアコモ、第1弾。アデレイドから北に850km、アリススプリングスとの中間にあるクーバーぺディーという町のユニークアコモについて書こうと思います。

 

砂漠の真っ只中のコスモポリタンな町

 

ホワイトオパールが採掘されることで世界的に有名な町クーバーぺディーは、砂漠の真ん中にぽつんとある人口3,500人ほどの小さな町です。で、なぜコスモポリタンなのかというと、住民の国籍が45カ国にもおよぶというから驚きです。まるで、世界中の物好きが集まって出来ちゃったみたいな町なのです。一年のうち夏場は113月までの5ヶ月間、日中の気温が35-45℃。410月の冬期は日中16-20℃、時として30℃まで気温が上がるものの、砂漠特有の気候で朝晩はかなり冷え込みます。年間の雨量はわずか175ミリです。

 

  

“クーバーぺディー”の意味は、穴の中の白人”のこと!

       

1915年にここでオパールが発見され、当初はStuart Range Opal Fieldという名前がつけられていたのですが、白人たちがやってきて穴を掘ることから、このあたりに住む先住民アボリジニたちは“穴の中の白人”という意味で、ここを kupapiti”と呼ぶようになり、それが英語風になまってCoober Pedy(クーバーぺディー)になったそうです。あまりの砂漠の酷暑をさけるため、丘陵の岩地に横穴をくり抜き、地下住居“Dugouts”(ダッグアウト)を掘ったのがクーバーぺディー名物の地下街のはじまり。地下は気温、湿度が一定して、暑さ寒さを避けられるのです。住宅のほか教会、博物館、ブティック、ギャラリー、レストランなんかも、みんな地面の下にある、なんとも不思議な町がクーバーぺディーです。

  

クロコダイル・ハリーの家 (Crocodile Harry’s Underground Nest)

 

バルト海に面した東欧の国、ラトビアの男爵だったハリーは、1940年代に祖国を追われオーストラリアに逃亡してきてクロコダイルハンターとして活躍後、1975年にオパールを求めてこの町にたどり着きます。以来、彼は芸術家や映画の撮影隊などを家に泊め、彼の家の壁はびっしりと壁画で埋め尽くされ、数多くの記念品が陳列されています。そして、奥の部屋には彼と一夜をともにした女性たちのおびただしい数の住所が貼られ、そのさらに奥にはサイン入りの女性の下着が花づな状に飾られている・・・これらは全て彼の戦利品だそうで、もうとっくに70歳を越えていますが、目の輝きはいまだに現役です!

 

All images are protected by copyright to the South Australian Tourism Commission  

 

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