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せっかくハンターバレーまで足を伸ばすなら、シドニーではなかなか入手困難なワインの逸品を味わいたい、そんな皆様、お待たせいたしました。ボクが独断と偏見で選んだイチオシワイナリーを紹介します。 まず第1回目はハンターバレーを代表するブティックワイナリーといえばそうです、ご存知の方も少なくないと思いますがLake’s Follyです。 |
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■ Small is Beautiful ! |
Follyとは愚かさ、愚行という意味の英語。湖のおろかさ(?)ではなく、Lakeは創業者の苗字なのです。Max Lakeファミリーは1963年、この地で初めてブティック ワイナリーというコンセプトのワイナリーをはじめました。 オーストラリアはもとより、イギリス、アメリカ向けにも出荷し、本場フランスの名門、 3つ星レストランからも注文をうける優れたワインを生産するワイナリーなのですが、いくら有名になっても【SMALL IS BEAUTIFUL!】というポリシーを貫いて、シャルドネ、カベルネのブレンドの2種類のみに品種を絞り込んで生産しています。 |
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■ 質の高い葡萄づくりへのこだわり |
質の高いワインをつくるには、質の高い葡萄を収穫すること。そのためには次の5つの判断が非常に重要であるといわれています。
1. 葡萄の品種を選ぶこと 2. 畑の土地を選ぶこと 3. 剪定(余分な枝を払うことにより、質の高い果実を収穫する)すること 4. 蔓を上手く絡ます。(光合成の量を増やすことで葡萄の香りを高める) 5. 収穫時期を選ぶこと 1.と2.は葡萄畑を作るうえでまずは陽あたり、風向き、湿度や雨量、土壌成分など綿密に調査した上で、どの品種を植えたら最適か、あるいは逆に栽培する品種に最適な土地が何処であるかを選ぶということです。
3.は葡萄の果実が多ければ収穫量も増えますが、葡萄の木の樹齢や地中のミネラル、その年の気候やさまざまな条件により、どれくらい実をつけるのが最適かを考えながら枝払いを行うことです。
4.葡萄の木がY字型になっているのをお気づきでしょうか?蔓を二股に分け、ワイヤーに沿って伸びるようにすることで光がよくあたるようにし、光合成の量を増やすことでフルーツの香りを高めるのだそうです。ワインの風味を高めるために樽の中で熟成するのはそのあとの話。まずは葡萄そのものの香りの高さがワインのそれに根源的な影響を与えるのです。 5.は葡萄の収穫時期ですが、未熟でも熟しすぎてもよくありません。天候の許す範囲で収穫の判断をするわけですが、ある意味ではかなりの大胆さが要求されるエキサイティングな瞬間だそうです。 |
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■ 生産量を抑えながら品質を向上 |
つまり、Lakes Follyはよりよい葡萄を収穫することへの強いこだわりから、あえて 生産量を増やさず、年間4,500ダースという限定された生産量の中でビジネスを バランスさせているブティックワイナリー、というわけです。
小規模なワイナリーが成功すると、大手資本の傘下に収められてしまいがちな中で、ここも2000年にPeter Fogarty氏に売却されましたが、これまでどおりの小規模経営は変らず、これから先もその活躍に注目したい、そんなワイナリーです。
こちらは、生産量が限られており予約注文も多く、その年の出荷分が完売するとセラードアを閉めてしまうことが多いので、おでかけ前には必ず1本電話を入れて、オープンしているかどうか確認してみましょう。 |
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(つづく)
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