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ブログ第六十三回 料理とワイン9 “東南アジアのリゾートで迎える・クリスマス”

Friday 28/11/08

 今回のこの会、本来なら12月の始めに行う予定でしたが、メンバーの皆さんの都合が合わず、少し早めのクリスマス・ランチです。グルメのゲスト2名が加わりました。

 タイトルが・・・、

  ”東南アジアのリゾート・クリスマス”

 おそらくイタリア系企業の出資のリゾート・ホテルにみんなで行きました、ってな感じ!?

 Hideさん曰く、プーケットを意識したそうですが・・・。

 さて、今回の料理どーなるのでしょう。

 まずは、んー・・・、

MさんのBYOチーズ。奥が塩分控えめのやさしい味わいのブルーSaint Agur(サンタギュール)。手前はこの時期(北半球の秋)にしか手に入らない白カビのDelice de Bourgogne(デリース・ド・ブルゴーニュ)。

 

そして、パルマのハム(こちらもMさんから)。個人的には、これにパルミジャーノ・レジャーが添えていれば最高のマッチングHeavenです。

 

 はい、このリゾート・ホテル。食材のBYOができます(!?)。イタリア系なので美味しいものの持込は許してくれるのです。それに女性に非常にやさしいようです。

 

さて、HIdeさんの料理が登場です。

まずは、サクサクのパイ(某スーパーマーケットで買ってきたというのはご愛嬌)。中にはソルト・キュアにしたサーモン、アスパラガス、そしてその下にはスクランブル・エッグが詰められています。フィッシュ・ソースとレモンジュースで仕上げられた味わいはやさしく、セサミとチリがアクセントになります。これにはリースリングが良いマッチング。

 

お次は、ズッパ。トルテリーニが入ったトム・ヤン・スタイルのスープです。実は、このトルテリーニ、市販の餃子の皮が生地になっているのです。餃子の皮って結構使えるんですよね。トマト・ソースを塗ってオーブンで焼けばピッツェッテ(ミニ・ピザ)にもなるし。このスープはターキーの骨のストックとトム・ヤンの素で作っているそうです。具材はほかに海老、オイスターマッシュルーム、トマト、そしてタピオカ(Hideさんの料理には欠かせない存在ですかね)。レモングラスとカファー・ライムがいい脇役でした。これもリースリングが良かったなぁ。

 

この料理が登場したとき、会場は‘ポレンタ、ポレンタ’とみんな連呼していました。いえ、いえ、違います。クリスマスのリースに見立てた“ポテト・サラダ”(ケーキのパリ・ブレストに似ているなぁ)です。ベースのポテトにはレッド・カリー、ココナッツ・クリーム、そしてマヨネーズで味付けされています。そのポテトの上には、星型のニンジンや、ビーンズ、カリフラワー、トマト、クレソン、レッド・オニオンで楽しく色鮮やかに飾られています。

 

メイン・コースです。今回はターキーが登場。ロトロにして、中にはニンジン、ダイコン、カプシカムが詰めてあります。トム・ヤン・ペイストを香り付けとして使っているので少しスパイシー。付け合せは、ポテトのフライとサワークーリム(クリスマス風?)。レモングラス、チリ、カファー・ライムで香り付けされたポテトは、最近の流行の新聞をコーンのカップにして入っています。白ワインだと、断然ヴィオニエがパーフェクトマッチング。赤はカベルネが合わせやすい。

よーくその新聞を見てみると、はい、タイ語の新聞です。

 

いつものようにテーブルにグラスとお皿が・・・、乱雑に・・・、MさんとAさんのフィットネス・ジムのプラチナ会員の話題でワインが進む・・・。

 

 それから、

クリスマス・ケーキ! お見事! この時期デリでよく見かけるイタリアのパン・ドーロをベースにベリー・フルーツが盛りつけられ、ホワイト・チョコレートとシャンティ・クリームが雪に変身です。ランブータンが毛糸の帽子風でかわいいですね。今回のフルーティーなセミヨンと相性が良かったです。

 

 

女性陣が手を付けたところは、こんな感じになりました。フルーツなんて一つも残ってないでしょ。ね。

明日から、脂肪燃焼にがんばるようです。

 

 

さて、ワイン。

左から、Pommery Brut Royal NV(Mさん提供)。私個人的に夏に飲みたくなるグラン・メゾンのシャンパーニュの代表格です。ミネラル感やシトラスの特徴はあるけれど、何か際立った味わいがあるのではなく、バランス感のあるシャンパーニュなのです。余韻の酸に切れがある点からも、ディナーよりもランチ、食中よりも食前にこのシャンパーニュの魅力が発揮できると思います。Score: 16/20

Wollombi White Splash 2008(日通さんから)。カエルがモチーフになったラベルのワインって結構印象に残りますよね。WAのLeeuwin Art Series RieslingやFrog Chore、そしてカリフォルニアのNapa ValleyのFlog’s Leapなどなど。このワインはHunter Valley産のSemillonです。フレッシュ&クリスプ。洋梨、アスパラガス、タイム、ジンジャー、そしてミネラルの香りをグラスの中から見つけ出すことができます。口に含めば、ドイツのリープフラウミルヒ(Liebfraumilch)を思い出させるような心地よい果実味と仄かなラクティックなフレーバーに爽やかさがあります。キンキンに冷やして食前に飲むのもいいかも。 Score: 13/20

Dal Zotto Arneis 2008(私が持ってきました)。VicのKing ValleyのArneis(アルネイス)という白葡萄で造られたワイン。このArneisは北イタリアで造られる高級葡萄品種です。ここオーストラリアで造ってみたら、少し軽めに仕上がりました。グラニー・スミス・アップル、グリーン・パパイヤ、オレンジ・ブロッサム、フリンティ、ミネラル、ミントの香りが特徴を描きます。ジェントルな果実味、適度な酸味と、味わいに強弱があまり無くすんなりとフィニッシュを迎えられます。 Score: 14/20

Larry Cherubino Kalgan Riesling 2008。WAのMt Barkerからのリースリング。RiseのソムリエUeda君が惚れ込んで1ケースを買い込んだという代物。華やかなフリージアやジンジャー・フラワーの香り、そしてクローバー、洋梨、芝、ミネラルの香りがグラスの中から飛び出してきます。口に含めば、魅力的な洋梨の果実味とジンジャーのスパイシーな味わいが上手に共存して広がります。酸味がしっかりしているし、2,3年後が飲み頃か?  Score: 17/20

Mitchelton Viognier 2006(日通さんから)。Central Vic、Heathcoteの東に位置するワイン産地からのViognier。ドライド・アプリコット、ハニー、ヴァニラ、黄桃、グアバ、ヘーゼルナッツ、フリンティー、ローズ・ウォーターの香りが旋回していきます。口に含むと、かなり満足のいくヴォリューム感、果実味にニッコリしてしまいます。そのしっかりしたストラクチャーに、心地よい酸味が余韻をしっかりと引き締めてくれるので非常に料理とも合わせやすい。今回のターキーによく合いましたし、最初の白カビ・チーズDelice de Bourgogneにもピタピタ。  Score: 17/20

 

左から、Cockfighter’s Ghost McLaren Vale Shiraz 2004(日通さんから)。Hunter ValleyのPooles RockがSAのMcLaren Valeの葡萄Shirazで造ったワイン。ブラック・ペッパー、カプシカム、プラム、ザクロ、スモーキーなフレーバーが心地よく鼻腔を刺激します。口に含めば、プラム系の果実味とスパイスが溶け合い、ソフトなタンニンを含め、満足感のあるワインに仕上がっています。今回の白カビチーズと相性が良かったですね。 Score: 15/20

Katnook Estate Founder’s Block Coonawarra Cabernet Sauvignon 2005(日通さんから)。SAのCoonawarra産のジューシーなCabernet Sauvignonです。ブラックベリー、チェリー、カシス、ベイクド・トマトのフレーバーが特徴です。口の中でもそのジューシーな果実味は治まるわけは無く、それに加え若干ミントのフレーバーがあり、味わいに複雑感を与え、心地よい渋みと伴いながい余韻を迎えるのです。今回のターキー、そしてブルーと白カビのチーズによく合いました。 Score: 17/20

 

 

 今回も皆さんよく食べのみました。HideさんはじめRiseのスタッフ、日通のF支店長、JamsのMさん、いつもありがとうございます。

 次回は1月。どんなものが食べられて、飲めるのか? 楽しみです。

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