ゴシック・インダストリアルバンド GPKISM インタビュー
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【プロフィール】
GPKISM(ジーピーケーイズム)
ヴォーカルのGPK(ゴシック・プリンス・ケン)と、関西で活躍する‘BLOOD’のギターKiwamu(キワム)によるドラマティックでミステリアスな新プロジェクト。バロックとEBM(エレクトリック・ボディ・ミュージック)を融合させたサウンドに、GPKのオペラティックヴォーカルと、Kiwamのゴシックギターが乗る、ゴシックインダストリアルバンド。
DJ SISEN、Aural Vampireとともにオーストラリア・ツアーを無事終えたGPKISM。
ツアーを終えた2日後のインタビュー。さぞかしお疲れだろうとも思っていたが、お二人とも丁寧にインタビューに応じて下さった。ステージでは美しく妖艶に見えたが、インタビューを通して、熱く男らしく音楽を語る‘素顔’も垣間見えた気がした。
インタビュアー:平塚敦子
Q.まず結成のいきさつを教えて下さい。
A.キワム:2007年にBLOODのMyspaceに、ケン(GPK)が書き込みをしに来たんです。彼のページを見たら曲が何曲かアップされていて、それを聴いた時、あ!面白いなと思って…。僕はインダストリアル系バンドを集めたレーベルをやっていて、こんな曲を作っているんだったら自分のレーベルから出したいな、と思ったんです。ある時BLOODの曲のリミックスをしてよ!とお願いしたら、1週間後くらいで作ってくれてそれがすごく面白かったんですよ。当時彼はソロでもやっていたけれど、チャットなどでやりとりする過程で、せっかくだったらもっときちんと人に聴いてもらえるように、活動できるようになればいいよね。ギター乗せたり、歌乗せたりしてちゃんとCDで出してみよう!と言うことになり、一緒にやるようになりました。彼はCDをリリースしたことがなかったので、頭の中にあるやりたいことやどう表現していいかわからない部分を、僕がプロデュース的に助けてあげました。
Q.そしてお互い初めて会ったのはいつですか?
A.キワム:2007年夏からお互いメールでやりとりをして、去年1月に最初のCDを出したんですね。ネットでやりとりするとどうしてもミスコミュニケーションがあって、チラシ配っておいてね!と頼んでも配ってなくて、「ちゃんとせーへんやったら(しないんだったら)東京来んな!!」と色々とケンカもしていました(笑)。そして4月に東京でライヴを組んだのがきっかけでケンが日本に来て、初めて会ったんです。プロフェッショナルな形として動いていくということはどういうことか?というのを教えて、彼のやりたいことをうまく引き出してあげつつスタートしました。
Q.今回でオーストラリアツアー2回目になりますが、前回と比べていかがでした?
A.キワム:今回も前回と同じツアープロモーターのBLOODPUPPIESが手伝ってくれたので、無事に組めました。前回はAural Window(ツアープロモーターの大嶋さんとシーナさんのバンド)とBLOOD、GPKISMと一緒に周って反応が良かったので、今年は違うアーティストを連れてこないと面白くないな…と思い、DJ SISENを連れてきました。じゃあ、AVEXからAural Vampireも来るよと言うことを聞いたので、みんなで周ろうかと言うことになったんです。
Q.そして、このツアー中にギターが壊れてしまったとか?
A.キワム:そう(笑)。今回使っていたギブソンのギターを色んな国に持って行っていたので、多分気圧や気温差で傷んだんだと思います。初日のブリスベンで、なんかチューニングがおかしいなぁ?と思っていたら、ヘッドがバキッと割れていて、その日はその状態で行いました。いつ真っ二つになるかわからないなと思って、シドニーで知り合いと中古屋を周って…。無事に買えて良かったけど、このギターのクオリティでこの値段はないやろ!って感じ(笑)。
Q.さて、いつもの活動の拠点はどこですか?
A.キワム:去年ケンが大阪にワーキングホリデーで引っ越してきたんですよ。それからコスタリカ、メキシコ、アメリカ…。そして今回はオーストラリアツアー。その間は日本で毎月ちょこちょこライヴをしていました。そして来月はヨーロッパ、9月にブラジルかな…。
Q.日本のゴスカルチャー、ヴィジュアル系は海外で人気ですが、国によって反応は違います?
A.キワム:うーん。オーストラリアの中で言ったら、メルボルンはおとなしかったなぁ。あとフィンランドはすっごく盛り上がるのに、スウェーデンはおとなしい。でも、今回はMCで笑わせたあとは結構盛り上がってくれたので、大阪弁のMCをちゃんとやっていけば大丈夫かな(笑)。
Q.ヴィジュアル系のバンドは謎が多いですが、答えられる範囲で答えて下さい!休みの日は?
A.キワム:僕はレーベルをやっているので、休みの日は色んなアーティストのリリースの準備をしたり、ツアーを組むやりとりとかやっています。ヨーロッパやアメリカのレーベルと提携していて、向こうで出たものを日本に輸入して、日本のメジャー流通にのせるという仕事もしているんですね。日本のインダストリアルシーンは小さいからそんなに売れないけれど他に買える方法はないから、もう3年くらい続けている。起きている間中仕事をしているので、休みってあまりないかも。あと今はケンと一緒に大阪に住んでいるから、毎日レコーディングしたり、ライヴの練習をしたりとか…。
Q.じゃあ、ケンさんも休みがないのかな?
A.キワム:いや、いっぱいある!!(笑)ケンはのんびりと曲を考えるタイプで、あまり焦らせると出てこないから、期限を決めずゆっくりやってもらっています。
Q.趣味とか熱中していることは?
A.キワム:音楽活動が趣味だから、今回ジャケットはどうしようとか、写真はこういう風に撮ってとか、リリースするタイミングはこうしてツアーはここ行こう…とか考えています。
Q.ケンさんは?
A.ケン:学習すること。それが趣味です。哲学、科学の講習とか音楽、美術の講習とか聞いています。
キワム:学ぶ姿勢はいいけれど、学んだものをどう活かすかの方が大事やからな(笑)!
Q.苦手なことやものは?
A.キワム:なんやろうなぁ?ものを作っている状態でうまく進んでいくことが好きなので、なんか訳がわからないことで止まったり、約束を守ってもらえなかったり、時間通り出てこないだとかそういうことが嫌いです。昔に比べて耐えられるようになったけど、最初は椅子を投げ付けたり、ペットボトル投げて怒ったり…。最近は信用する主催者と仕事をしているので、そういうことはないですけれど(笑)。
Q.ケンさんは?
A.ケン:一般的に、僕は苦手なものでもなんでも受け入れようとします。でも受け入れようとしない人達は嫌です。あと甘いものは嫌い、と言うかのどが痛くなるので…。
A.キワム:バレンタインとかでもらったチョコレートはいつもくれる(笑)。で、全部僕が処理する!その代わりポテトチップとかもらったらあげるけど(笑)。
Q.最後に、GPKISMの野望は?
A.キワム:日本の音楽シーン、特にヴィジュアル系だと日本人と外国人が一緒にやっているバンドって珍しい。インターナショナルに、世界をメインにして活動できたらいいなと思います。あと今、ケンが日本語で歌った曲も制作中。次のリリースは多分それになるかな…。そしてそれが出来たら、今度中国語!中国のマーケットは大きいので攻めていきたいな、と思います。
Q.ケンさんは?
A.ケン:ベストを尽くすことです!
●GPKISM official website
※「特集」 Aural Vampire メルボルン公演はこちら
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