ここ5年ほど毎年イースターの時期は日本出張なので、その代わり7月に少しだけお休みをいただいています。

今年は二日間お休みをもらい、6年ぶりぐらいにメルボルンに行ってきました。

なぜメルボルンかというと、寒いのが大好きで・・・いや、冗談です、寒いの苦手です（自慢じゃないですが、北陸出身です）。

それでも行きたかったのは、最近のメルボルンの食のレベルがすごく高くなっていると聞きつけたからです。

確かに人気番組「マスター・シェフ」（関連ブログはこちら）観てても、メルボルンのシェフが結構出演してますし、

そもそも進行＆審査員の二人も、シドニーではなくメルボルンでレストラン経営してますしね。

その一人、お茶目なジョージのお店に行くのも目的の一つです。（ところで「マスターシェフ」、アダムが優勝しましたね！）

ということで、しばらくメルボルン・ネタになるのでしばしお付き合いを（笑）。メルボルンに行く際の参考にしていただければ幸いです。

でも、ホントお勧めです、メルボルン。土日使っていけますし、格安エアラインとサービス・アパートメントを利用すれば、結構気軽に行けます。

メルボルン行きが決まってからというもの、奥さん毎日ネットでレストランを調べ上げて、出発の数日前にはスケジュールがびっちり決まってました。

その厳選されたレストランをご紹介していきたいと思います。

朝早く着いたので、まずはちょっと散歩がてらQUEEN VICTORIA MARKETに行ってきました。

寒い日だったのに賑わってますね。とくにこのレトロなバスのドーナツ屋さん、すごい行列でした。このマーケットの名物なんでしょうね。

作りたて、揚げたてのアツアツ・ドーナツが６個６ドルで売られてました。そりゃ並ぶわな・・・笑

フリンダーズ・レーンからちょっと入った裏道は、相変わらずスタイリッシュでヨーロッパを彷彿する通りです。

さて、いろいろ歩き回ってお腹もすいてきたので、そろそろ目的のワンハット・レストラン「CUMULUS INC.」でランチをすることに。

奥さんが調べに調べあげたお店で、ネット上の評判がとにかく高かったらしいです。

ランチ・メニューは12時からとのことで、少し早めについた僕たちはカウンターで一杯やりながら待つことにしました（えっ、午前中から？笑）。

お昼まで20分ほどあったのですが、スタッフが気を遣ってときどき話しかけてくれたり、

それに、ドリンク・スタッフが手際よく飲み物を作る様子を見ているだけで楽しく、あっという間に時間が過ぎました。

周りの人はみんなブレックファスト・メニューを食べてましたが、これがまた美味しそう。確かにネット上でブレックファスト大絶賛されていました。

（思わず「ちょっと失礼」と言ってお隣のブレックファストの写真撮ってやろうかと思いました・・・笑）

12時になり、スタッフがオープン・キッチンのカウンターに案内してくれました。どのスタッフも素敵な笑顔で気持ちよく対応してくれます。

2008 BRUMONT GROS MANSENG -SAUVIGNON BLANC (PYRE NEES, FRANCE)

ラベルがイマイチだったので一瞬「失敗したかな？」と思いましたが、全くの杞憂でした。

香りよく、後味もスッキリしていて、フランス・ワインらしい味わいでした。

料理が運ばれる間、ブレッドでお腹を落ち着かせてましたが、これがまた何とも美味なブレッド。

耳の部分がカリッ、カリッで、中はしっとりとてもソフト。

いつものことですが、料理が来る前についつい食べすぎちゃいます（笑）。隣で奥さんがブレッドに感動してました。

（後日、このブレッドをイメージしたカリカリ・ブレッドが自宅ででてきましたが、うん、気持ちは伝わりました、奥さんどうもありがとう）

それにしてもキッチン・スタッフがきびきび働いてるなー。手際もよく見ていて気持ちいいです。

＜ロケット、紫エンダイブ、キャンディ・ウォールナッツ（カリっと甘く味付けされた胡桃）のサラダ、リコッタ・チーズがけ＞

とてもシンプルなサラダですが、葉っぱ一枚一枚がシャキシャキで瑞々しく、採れたて新鮮野菜！って感じです。

特筆すべきはこの胡桃。この胡桃があるだけで、淡白な味わいのサラダがちゃんとした料理に仕上がっています。

カリッカリッ、サックサクッ、すっごく香ばしくって、甘くって、口に入れるとフワッとローストされた胡桃の香ばしい香りが漂い、

サラダにとてもよく合います（美味しい料理を表現すると、小さい 「ッ」 が多くなりますね・・・笑）。

キャンディ・ウォールナッツ、レシピは簡単そうですが、実際に作るとなると素人では難しそうです・・・

＜燻製うなぎとカブの西洋わさびかけ＞

スモークされたうなぎと日本のカブの串さしとは、なんて粋な料理でしょう！

これ美味しいんですよ。肉厚で脂がのった高級ハムを食べてるようです。

うなぎの燻製なんて初めて食べましたが、こんなにジューシーな味わいになるとは・・・。カブとのハーモニーも見事でした。

＜タコのアイオリ・ソースのせとオリーブ・オイル＞

これ本日のイチオシ。写真ではわかりずらいですが、このタコ、とてもちっちゃいです。

これで大きさがわかりましたか？かわいいでしょ？（笑）

じっくり時間をかけて茹でられた、とても柔らかいタコひとつひとつに、アイオリ・ソース、トマト、バジルが丁寧に可愛く盛り付けられています。

チリも入っていて、ピリっとした辛さも感じます。この青リンゴ系の香りがするオリーブ・オイルとバルサミコが、このタコととても合うんですねー。

後日いくつかのタコ料理と遭遇することになるのですが、メルボルンのシェフは実にタコをうまく使いますねー。

シドニーで日本食以外でのタコ料理は、グリルしか食べたことがないんじゃないかな？

いや～、ここのタコは本当に美味しかったです、絶品です！（でも、大食いの方にとっては、ポーションが小さすぎるかも？笑）

＜本日のシェフお勧めのサラミ、生ハム、テリーヌの盛り合わせ＞

この料理、実はそんなに期待していたわけではなく、何となくサラミとハムが食べたくて・・・

それに、ワンハット・レストランのサラミとかハムって、一体どんなのがでてくるか興味本位でオーダーしてみました。

＜シシリアン・サラミ＞

奥さんは基本サラミは食べないので、僕が一人でバクバク食べました。

うん、歯ごたえがあり、スパイスが効いていて、とてもジューシー。僕的にはかなりレベル高いです。

＜パルマ産プロシュート＞　

今まで食べたプロシュートとは明らかに違います。脂のノリ加減、香り、塩加減、柔らかさ、しっとりさ、どれをとっても申し分ありません。

特に「しっとりさ」が半端じゃないです（いつも安いプロシュート食べてるからかな？笑　あっ、でも、ここのプロシュート決して高くないですよ）。

白ワインとぶつかるプロシュートもありますが、これは全くそんなことないどころが、白ワインにピッタリでした。

何より、プロシュートがあまり好きでない奥さんが「これ、美味しいー！」と言ってばくばく食べてました。これはとても驚くべきことです！

こんなにプロシュート食べてる奥さん、初めて見た（笑）。

＜薄切り和牛の塩漬け、西洋わさびかけ＞

見てください、このきれいな霜降り！このビジュアルで美味しくないわけがありません！まさに口の中でとろけます。

塩コショウ、そして香辛料で軽く味付けされた和牛がじっくり寝かされ、まさに熟成された味わい。奥が深いです、このお肉。

美味しい焼肉を食べたとき、白いご飯が食べたくなる感覚で、ブレッドがすすみました（笑）。

いやー、これも間違いなく絶品！

＜チキン・テリーヌのイングリッシュ・クリームドレッシング添え＞

英語料理名（Pressed Chicken Terrine）の通り、ギュッと圧縮され、いくつかの香辛料で複雑に味付けされたチキンの濃厚な味わいが、

さっぱりしたドレッシングとよくからみ、とてもゴージャズな味を醸し出しています。

そこへ、クリスピー・ブレッドのパリパリした食感が加わると、滑らかなチキンと合い交わって、

とてもユニークかつバランスのとれたお料理となります。これまた美味しい一品でした。

いや～、メルボルン初日の一軒目からいきなり、かなりの衝撃を受けました。

噂に勝る質の高さ！今晩からのメルボルンの食事がとても楽しみになりました。

次回メルボルンを訪れるときはぜひブレックファストにチャレンジしたいです、絶対美味しいに違いない！

なんならこのレストランの近くにステイして、毎朝ブレックファスト食べに来てもいいくらい・・・笑

みなさんもメルボルンに行く機会があればぜひお試しを！オススメです！

メルボルン紀行、まだまだ続きます（笑）。

CUMULUS INC.

45 FLINDERS LANE, MELBOURNE

03-9650-1445

INFO@CUMULUSINC.COM.AU

www.cumulusinc.com.au

メルボルン・プチグルメ紀行　その２の記事はこちら

メルボルン・プチグルメ紀行　その３の記事はこちら