このブログにも何回か登場している我が愛しのY子さん(過去の記事はこちらとこちら)。いよいよこの日曜日に、日本へ帰国します。
思えば最初の出会いからかれこれ20年あまり。途中、僕たちが日本に滞在していた7年間を除いても、随分長い間お世話になりました。
渡豪間もない20代半ばの若造の僕が、この業界に足を踏み入れて初めて担当したのが、Y子さんご夫婦が経営する日本食レストラン。
当時はまだ日本食レストランは高級で、お金のない僕たちはなかなか日本食にありつけなかったのですが、
ノース・シドニーにあったY子さんご夫婦のお店は、安くて気軽に立ち寄れる居酒屋だったので、友達同士や同僚達と足繁く通わせてもらいました。
ご主人はキッチン、Y子さんはフロアを担当していて、お店はいつ訪れても活気があり賑やかだったのを記憶しています。
Y子さんはまさにお店の「顔」としてフロアを仕切っていて、「チャキチャキ」という表現がぴったりの明るくとても元気のいい方で、
店内を所狭しと飛び回っていたイメージがあります。
そんなY子さんとの再会は、僕たちにとって2回目のシドニー滞在となる今回、奥さんを通じてでした。
奥さんが「とっても素敵な人がいるのよ~」と何度も言うので、詳しく話を突き詰めていくとその方がどうやらY子さんだということが判明しました。
それからというものちょくちょくお会いするようになり、僕たち夫婦にとってはかけがえのない存在となりました。そう言えばこんなことも・・・
ある日、残業でオフィスに一人残っていると奥さんから電話があり、
奥「ねぇ~、今ねー、パブで飲んでるんだけど出てこない?」
僕「いや、今日は無理無理。今日中に仕上げたい企画書があるから」
奥「Y子さんも一緒だよ、ちょっとだけ出てこない?」
僕「う~ん、今日はいいや。明日にはお客さんに渡したいから・・・」
奥「Y子さんも会いたがってるよ」
僕「そっかー、でもゴメン、今日はホント無理だわ。今、仕事モードに入ってるし・・・」
そして電話口でガサゴソ音がして、
Y「Rちゃーん?元気ー?今ねー、Cちゃん(奥さん)と飲んでるんだけど、一杯だけ付き合わない?」
僕「わかりました!すぐ行きます!」
そして一杯で終わるはずもなく、次の日はシーンとした誰もいないオフィスで朝早くから働いてました・・・笑
と、こんな感じで僕はY子さんには弱いのです。ってか尊敬、いや心酔してるって書いた方が近いかな。
昔仕事でいろいろ助けていただいた、ということもあるのですが、それ以上にY子さんの生き方や考え方がとても素敵で共感できて、
そして何よりいつも僕の味方をしてくれるのです(かなりレアな存在・・・笑)。
Y子さんの前では僕たち夫婦は本音をさらけだすので、ときどきY子さんを目の前に激論になることもありました(笑)。
そんなときY子さん、時には「Cちゃん、あなた間違ってる!Rちゃんが正しいわよ!」と言ってくれるのです。
いつどんなときもご主人をたてる古風なY子さんらしい発言ですが、うちの奥さん、Y子さんにそう言われると妙に納得するのです・・笑
そうやって「ピシャリ」と言ってくれる人が身近にいるということは、本当に感謝すべきことなのだと、いざY子さんがいなくなる今、しみじみ思います。
そんなY子さんとの送別会は、シドニーらしいお店にしようということで、ピアモントにあるモダン・オーストラリアン「RIPPLES」に行ってきました。
シティの夜景もハーバーの夜景も、両方満喫できるお店です。そうそう、前回のブログでご紹介した、軽くあしらわれたお店ですね(笑)。
有名なAQUA DINING グループの中のひとつですが、お値段も雰囲気もとてもカジュアルです。
今日はあいにく寒い日だったので、回りはビニールで囲われていましたが、それでも素敵な夜景でした。
Y子さんもまずは雰囲気で大満足の様子。
お料理はと言うと・・・
<crisp fried school prawns w pesto aioli >
サクサクに揚がっていて美味しかったです!Y子さんと「豪華なかっぱえびせん食べてるみたい!」で意見が一致・・・笑
まさに「やめられない、とまらない、かっぱえびせん!」と昔々のCMソングを歌いたくなる一品(40代以上の方限定)。
<duck liver parfait w cranberry jelly, onion marmalade & pickled prune>
それぞれ別々にいただくよりも、鴨のパティ、クランベリー・ジェリー、オニオン・マーマレード、プルーンの酢漬け、
これらをバランスよくのせて一緒にいただいた方が、まろやかで濃厚な味わいになって美味しかったです。
<sydney rock oysters w mignonette dressing>
爽やかな香りのミニョネット・ドレッシングが、磯の香りと美しいハーモニーを奏でます。
オイスターの歯ごたえのあるプリプリ感もとてもよかったです!
<assiette de francaise , three small treats>
手前から、赤ピーマンベースのビスク。魚介類の出汁がきれいに出ていて美味しかったです。
真ん中がミート・パイ。濃厚でオーストラリアらしい味わい。
そして奥が・・・・お、覚えていません・・・Y子さんとの話に夢中になってました・・・汗
<seared scallops w pumpkin tortellini, boudin noir & goats cheese sauce>
軽く炙られた大ぶりのホタテが、濃厚でパンチのあるソースととてもよく合っていました。白ワインともぴったりの一品。
それにしてもホタテが「これでもかっ」ってぐらい、贅沢にゴロゴロ入ってたなー・・・笑
<yamba prawn tart w creamed leek, feta cheese & tomato salsa>
これまた大ぶりの海老が、ど~んと3本盛られています。最近食べた海老では、一番立派かも。
こちらのお店、ソースがどれも絶品ですね。食材の旨味を上手にきちんと引き出しています。
Y子さん、このお店とっても気に入ってくれた様子。雰囲気、サービス、景色、料理、全て絶賛してくれました!
(翌日、奥さんに電話でお店の場所の確認をしてきたらしい・・・笑)
そこまで喜んでもらえると、お連れした甲斐もあるというものです。良かった良かった!
Opposite Star City Casino on Wharf 9
56 Pirrama Road, Pyrmont
9571 1999
海外に長く住んでいると人との別れはつきものなので、自分では慣れていると思っていましたが、
こうやって身近な方が帰国するとなると、やはり寂しいものですね。
これで僕のことを親しみを込めて「ちゃんづけ」で呼んでくれる人が、シドニーにはいなくなります。僕も歳を重ねたってことですね。
22年間のシドニー滞在が第2の人生だとすると、第3の人生を日本でエンジョイすることに決めたY子さん。本当に長い間お疲れさまでした。
久しぶりの日本での生活、ご主人と仲良く、思いっきり楽しんでくださいね。そしてお元気で。 本当にいろいろとありがとうございました!
次にまたお会いできる日を今から心待ちにしています!
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