自分がこういう性格であるのが許せない、
という方がいます。
でも例えば、二人の上司が部下の教育をしました。
一人は徹底的にスパルタ教育で、ダメだダメだダメ
だ、ものすごく厳しい。常に上を見ろ、現状の自分
はどんなにダメか思い知れ、できなければ打ちのめ
されるまで責めまくる。
恐怖政治方式です。
もう一人は、現状はそこなんだね、そういうのが~
さんらしいところなんだね、
その持ち味を生かしてがんばろう、努力しているの
は分かる、前よりもできるようになった、それが私
もうれしい、と接してくれたら、どっちが部下は伸
びるでしょうか。
前者の上司では、多くの場合部下は恐怖と不安で動
けなくなり、機能がますます落ちませんか?自信も
消滅、どんな小さなことにもびびって、持ってる力
も発揮できない。
指導の仕方は、多くの場合、前者と後者のミック
ス、絶妙なバランスであるとは思いますが、前者の
みを多用する指導の場合、ことごとく失敗し、人間
関係を悪くし、信頼関係もなく、後輩の指導が上手
な上司とは評価されないのではないでしょうか。
ついつい私たちも同じような恐怖政治指導を、自分
自身にしてしまってはいませんか?
まずは現状の自分をよしとしましょう。
その持ち味を受け入れ、気に入りましょう。
どうせ、違う性格にドラマチックに変われるわけじ
ゃないのですから。
そこから現実的に努力していっている自分を応援し
ましょう。少しでも伸びたところを大いに認め、ほ
め、ごほうびをあげましょう。
自分も自分の持ち味も、好きでいていいんですよ。
そこから安定して、歩いていきましょう。
シドニーこころの相談室
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